下手なのに 今日は駄目だと 言っている

グラウンドゴルフ

高齢者にとって、健康づくりと認知症予防にもなる一石二鳥のスポーツです。
認知症の予防に、適度な運動とプレイで、頭脳を使うことがつながると考えられます。

認知症の6割を占めるアルツハイマー型認知症の予防には、以下の3つの方法が有効とされています。
1.適度に運動する 2.計算などで頭を使う 3.家族以外の他人とのコミュニケーション
ということから、グラウンドゴルフは認知症の予防に最適と考えます。

子どもから大人まで、誰でも気軽にプレーできると話題のグラウンド・ゴルフ。
町の公園や専用のコース、旅行先のホテルなどで、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
シンプルながら奥深く、思わず熱中してしまいます。

1982年、鳥取県東泊郡泊村(現湯梨浜町)教育委員会が、生涯スポーツ活動推進事業の位置づけで考案したとされます。
泊村では、当時の総人口3,600人に対して、792人(22%)が60歳を超える実情に合わせ、
高齢者向けのスポーツおよびプログラム開発という難題を抱えていましたが、
鳥取県内外の14名で構成された「泊村生涯スポーツ活動推進専門委員会」の設立により前進することになります
同年7月に、第1回専門委員会を開催。
たまたま大学生がグラウンドに描いた白線の輪を狙って、ゴルフクラブでボールを打っている様子をヒントに開発に着手することとなります。
 同年10月には、方針、用具、ルールなどがほぼ完成し普及に向けて取り掛かることとなります。
1983年、マスメディアでの全国報道を受けて、教育委員会、老人クラブ、企業などからの問い合わせが増えました。
1984年7月27日、南部忠平を筆頭に、16名からなる日本グラウンド・ゴルフ協会が岸記念体育館会議室において、設立されました


小生のやっている大日影グラウンドゴルフ場

ホールポスト内に止めるのは簡単に見えて、案外難しいです。
誰でも手軽にできますが、どうしてどうしてやってみると奥が深いです。
ゴルフとゲートボールをミックスした競技で、比較的ゴルフの要素が強く、設定されたホールを何打でホールアウトできるかを競います。
1組6人までが標準とされていますが、人数制限はなく、何人でもプレーが可能です。
一日中家にこもっているご老人、体力的に激しいスポーツができないご老人、運動不足が気になるご老人などに最適なスポーツです。

グラウンドゴルフの魅力の一つにホールインワンがあります。
 ホールインワンは狙って入るものではありません。
5ミリとか1センチ、ボールがどちらに転がるかで、出たり出なかったりします。
うまい人はうまいし、下手な人は下手なのですが、ホールインワンは下手な人でもでます。
ホールインワンを狙って入れるのはなかなか難しく、かなり運に左右されます。
時には50メートルのロングホールでもホールインワンが出たりします。
ホールインワンが出るとマイナス3になりスコアも良くなりますが、数字以上に入ったときの快感や達成感がなんともいえません。

もう一つ、グラウンドゴルフの魅力にダイヤモンド賞があります。
ダイヤモンド賞とは、8ホールでホールインワン3回を達成した選手に贈られる賞で、かなり難易度の高い賞です。
ダイヤモンドは、運とツキがなければ出せません。一年に一回あるか無いかかもしれません。

相撲のように技量が勝負のほとんどを決定するスポーツでは、番狂わせは少ないですが、
運やツキの要素が多いグラウンドゴルフは、誰でも優勝するチャンスがあります。
下手な人でもホールインワンが出れば勝つチャンスが生まれます。だからグラウンドゴルフは面白いのでしょう。

勝敗にこだわらず、みんなで和気あいあいと、楽しく汗を流せるのが、グラウンドゴルフの魅力かなと思います。
「たかがグラウンドゴルフ、されどグラウンドゴルフ」です。


グラウンド・ゴルフとは?

①新しいスポーツの開発

昭和57年に鳥取県東伯郡泊村生涯スポーツ活動推進事業の一環として、泊村教育委員会が中心になり考案されました。
高度な技術を必要とせず、しかも全力を出す場面と、集中力や調整力を発揮する場面がうまく組み合わされており、
ルールもごく簡単なことから、初心者でもすぐに取り組めます。

専用のクラブ、ボール、ホールポスト、スタートマットを使用して、
ゴルフのようにボールをクラブで打ち、ホールポストにホールインするまでの打数を数えます。
場所によって距離やホールポストの数を自由に設定でき、ルールも簡単なため、どこでも、だれでも手軽に楽しむことができます。
又、ホールインワンもあり、その場合、自分の各ホールの合計打数から3打をマイナスするという特典が設けられており、
プレーヤーの励みと意欲を高める工夫がなされています。

②プレー方法

専用のクラブ、ボール、ホールポスト、スタートマットを使用して、ゴルフのようにボールをクラブで打ち、
ホールポストにホールインするまでの打数を数えます。
場所によって距離やホールポストの数を自由に設定でき、ルールも簡単なため、どこでも、だれでも手軽に楽しむことができます。
又、ホールインワンもあり、その場合、自分の各ホールの合計打数から3打をマイナスするという特典が設けられており、
プレーヤーの励みと意欲を高める工夫がなされています。
専用用具


③グラウンドゴルフの特徴

どこでもできる
規格化されたコースを必要としません。
プレーヤーの目的、環境、技能などに応じて、運動場、河川敷、公園、庭などどこでも、自由にコースを設定することができます。

準備は簡単
ゴルフのように穴を掘る必要がなく、スタートマットとホールポストを設置するだけで準備は完了です。

ルールは簡単
他のスポーツに比べて、ルールがきわめて簡単で、一度プレーすれば覚えられます。

時間の制限がない
ゲームの時間が決まっていないので、時間に制約されることなく、
技能の水準や仲間の数、あるいはコースの特性に応じて、プレーを楽しむことができます。

プレーヤーの数に制限がない
グラウンド・ゴルフは1人でも、あるいは場所さえあれば一度に何百人もの人がプレーを楽しめます。
ボールが空中を飛ぶことはないので、ホールの設置場所を工夫すれば、
各ホールから同時にスタートしても、安全にプレーすることができます。

審判は自分自身
ゲーム中の審判はプレーヤー自身が行います。判定が困難な場合には、同伴プレーヤーに同意を求めます。

高度な技術がなくてもできる

グラウンド・ゴルフの技能は他のスポーツと同じように、トレーニングによって向上します。
しかし、ゲームを楽しむためには必ずしも高度な技術を必要としません。
子供から高齢者まですべての人が、楽しくプレーすることができます。
したがって、グラウンド・ゴルフはファミリースポーツとして楽しむ条件をすべて備えたスポーツです


お年寄りがゲートボールからグランドゴルフに乗り換える理由とは

ゲートボールはチーム競技のためミスすると、
「あんたの失敗のせいで負けた」などと言われるのです。
世界のひとからは、日本人は協調性・チームワークがあるとされていたですが・・・
ゲートボールの愛好者は1998年には120万人いたとみられるが、現在は約60万人まで減少した。
ゲートボールは「北海道生まれ、熊本育ち」と呼ばれ、
熊本県もかつてはゲートボール大国だったが、今はグラウンド・ゴルフが主流だ。
衰退の最大の理由は、個人主義の浸透にある。
ゲートボールは1チーム5人で競う団体競技。高度な駆け引きが要求され、一打でゲームの流れが変わる。
仲間との一体感を楽しめる一方で、時にチーム内のいざこざをよんでしまう。
高齢になるほど人に指示されたくない面もあるようだ。

なぜゲートボール人口が減ってきているのか。
それは、ゲートボールのルールに要因がありそうです。
それが「5人制」というルールです。5対5で戦うスポーツなんです。一人では出来ないんです。
何といっても、ご高齢の方が中心となると、やはり健康面において、
「今日は膝の調子が悪いからプレーできない」とかを理由に、参加できない場合も考えられます。
そうなると、チームとして成立せずに、ゲーム自体に参加できないということも起こります。
一人で出来る趣味とは違い、チームで行う趣味というのは、自分一人ではどうにも出来ないこともありますよね。

お年寄りが行っているイメージのあるゲートボールですが、最近はグランドゴルフを行うお年寄りが増えているそうです。
ゲートボールをあまり知らない人がいるかもしれませんが、
チームプレーなので、練習したり、作戦を立てたりと意外とやることが多いスポーツなのです。
それに比べ、グランドゴルフは個人戦なので周りに迷惑かけずに楽しめるため、
グランドゴルフを始めているお年寄りが増えているようです。
また、ゲートボールよりも簡単なので、初心者でも楽しめるのが特徴です。


グラウンド・ゴルフのルール

第1章 エチケット

第1条
プレーヤーは、自分のプレーが終わったら、すみやかに次のプレーヤーの妨げにならない場所に行く。
第2条
プレーヤーは、同伴のプレーヤーが打つときには、話したり、ボールやホールポストの近くやうしろに立たない。
また、自分たちの前を行く組が終了するまで、ボールを打たない。
第3条
プレーヤーは、自分の作った穴や足跡を直して行く。

第2章 ゲームに関するルール
第4条 ゲーム

ゲームは、所定のボールをきめられた打順にしたがってスタートマットから打ち始め、
ホールポスト内に静止した状態「トマリ」までの打数を数えるものである。
第5条 用具
クラブ、ボール、ホールポスト、スタートマットは定められたものを使用しなければならない。
第6条 ゲーム中の打球練習
プレーヤーは、ゲーム中いかなる打球練習も行ってはならない。本条の反則は1打付加する。
第7条 援助
プレーヤーは、打つとき足場を板などで作ったり、人に支えてもらったりするなど、物的・人的な援助やアドバイス、
あるいは風雨からの防護を求めたり、受けたりしてプレーしてはならない。本条の反則は1打付加する。
第8条 ボールはあるがままの状態でプレー
プレーヤーは、打ったボールが長い草や木のしげみなどの中に入ったとき、
ボールの所在と自己のボールであることを確かめる限度においてのみ、これらのものにふれることができる。
草を刈ったり、木の枝を折ったりしてプレーしてはならない。本条の反則は1打付加する。
第9条 ボールの打ち方
プレーヤーは、ボールを打つときはクラブのヘッドで正しく打ち、押し出したりかき寄せたりしない。
本条の反則は1打付加する。ただし、から振りの場合は打数に数えない。
第10条 紛失ボールとアウトボール
 プレーヤーは、打ったボールが紛失したり、コース外に出たときは1打付加し、
ホールポストに近寄らないで、プレー可能な箇所にボールを置き、次の打を行わなければならない。
第11条 プレーの妨げになるボール
プレーヤーは、プレーの妨げになるボールを、一時的に取り除くことを要求することができる。
取り除くのは、ボールの持ち主であり、その際ホールポストに対して、ボールの後方にマークをして取り除かなければならない。
第12条 他のプレーヤーのボールに当たったとき
プレーヤーは、打ったボールが他のプレーヤーのボールに当たったときは、そのままボールの止まった位置からプレーを続ける。
当てられたプレーヤーはもとの位置にボールをもどさなければならない。
第13条 止まったボールが風によって動いたとき
プレーヤーは、打ったボールが動いている間は、ボールを打ってはならない。
風によってボールが動いたときは、静止した場所からプレーをし、動いてホールポストに入った場合はトマリとする。
第14条 第1打がホールポストに入ったとき
プレーヤーは、打ったボールが1打目でトマリになったとき(ホールインワン)は、合計打数から1回につき3打差し引いて計算する。
第15条 ゲーム中の判定
ゲーム中の判定はプレーヤー自身が行う。ただし、判定が困難な場合は同伴プレーヤーの同意を求める。
第16条 標準コース
標準コースは、50m、30m、25m、15m 各2ホールの合計8ホールで構成する。

標準コース図(8ホール)



グラウンド・ゴルフの誕生

小さな村から生まれたグラウンド・ゴルフの誕生秘話

1.泊村(現在は湯梨浜町)で開発されたいきさつ
当時、泊村では高齢化が進み、健康づくりを重要課題としていました。
そのため、文部省(現:文部科学省)の補助事業採決に向けて宮脇三巳村長が国や県へ奔走し、昭和57年に泊村は指定を受けました。
そして、教育委員会を中心に、高齢者にふさわしい新スポーツの開発に取り組むことになったのです。
2.誰が考案したのか
考案組織は泊村教育委員会ですが、企画や原案作成の際は鳥取県内外の14名の学識経験者による専門委員会が、
実践活動には村内の老人クラブ連合と体育指導委員(現:スポーツ推進委員)の皆さんが、多くの協力を寄せてくれました。
3.なぜグラウンド・ゴルフと名づけられたのか
ゴルフ場に行かなくても、地域に密着している学校の屋外運動場(グラウンド)でもできるスポーツをイメージし、
「いつでも」「どこでも」「だれでも」できるスポーツを目指したからです。
4.ルールに、「トマリ」が明記された理由
発祥の地が泊村(トマリソン)であることを後世に残すため、
「ホールポストの中にボールが静止した状態をトマリという」とルールに明記しました。
5.1年の間に国・県・村の協会を設立した
新スポーツ誕生は、県内外に大反響を巻き起こしました。
新聞・テレビなどの報道関係によって全国各地に紹介が続き、
手紙・電話による問い合わせや泊村への視察団が相次ぎ、また高い評価を受けていました。
そのため、用具用品の生産販売体制を確立し、組織的な普及活動を展開する必要がありました。
こうして、開発から1年を経過したばかりの昭和58年7月、泊村、鳥取県、日本グラウンド・ゴルフ協会が次々設立されたのです。


グラウンド・ゴルフの理念

 “グラウンド・ゴルフ愛好者は、「プレーする人」、「自分自身を指導できる人」、「自分自身を審判できる人」
という3つの側面を兼ね備えた生涯を通じてスポーツを楽しむ人間のモデルである”と、
グラウンド・ゴルフの誕生に深くかかわった故島崎仁氏は提唱しました。
グラウンド・ゴルフが多くの人々に広く受け入れられているのは、
この考えや次に掲げる理念が大切に受け継がれているからにほかなりません。
 

人間を重視するスポーツである

スポーツに人を合わせるのではなく、プレーする人にスポーツを合わせる、という考えです。
他のスポーツのように複雑なルールに縛られることなく、
わずか16条の簡単なルールで、しかも高度な技術を必要としません。
年齢、性別、障害の有無に関わらず、すべての人が、いつでも、どこでも、
だれでも楽しみながら、しかも生涯を通じて行うことのできるスポーツなのです。
 ルールの冒頭にエチケットが3条も占めていることは、他のスポーツにはない特徴であり、
人としての品位や振る舞いが重視されるスポーツであることが分かっていただけると思います。

結果を含めた過程を重視するスポーツである

プレーの結果として勝つことに楽しさを感じることは当然ですが、それ以上に、結果に至る過程が大切にされ、
プレーヤー同士の交流や触れ合いなどがとても重視されます。
しかし、勝つことだけが目的化すると、ごまかしたり仲間のプレーにクレームをつけたりするようになり、
当然のことですが、良好な人間関係をつくっていくことはできません。
プレーの過程における交流や触れ合いを今後とも大切にしたいものです。
 また、グラウンド・ゴルフには、だれが勝つか負けるか分からないという結果の未確定性があります。
初めから勝ち敗けが分かっていてはプレーの楽しさを味わうことはできません。
ホールインワンを達成するとマイナス3になるのはこのような考え方によるものでグラウンド・ゴルフの大きな特徴です。
スポーツ経験の少ない人でもホールインワンを達成した時に成績が上位になる可能性があり、
そのことでスポーツの楽しさや喜びを味わうことができ、スポーツを継続してやろうとする意欲や関心が高まります。
マイナス3の考え方は今後とも堅持されなければならない基本的な考え方といえます。

自律的な行動を重視するスポーツである

プレーヤーの自律性が重視され、自分自身を審判する公平性や公正さが強く求められます。
グラウンド・ゴルフに審判がいないのはこのような考え方を重視しているためです。
グラウンド・ゴルフというスポーツは、ルール違反をする人はいないという前提で成り立っており、
ごまかす人がいてはグラウンド・ゴルフにはならないのです。
自らを如何に律することができるかがとても大切なことといえます。
 自分に都合の良いようにルールを解釈したり、平気でルール違反をする人がいると聞きますが、
これはスコア至上主義、勝利至上主義が招いた弊害といえます。
さらにいえば、規範意識や倫理観などに欠けており、本当にグラウンド・ゴルフを愛する心をもっていない人といえます。
 自らを律することができなければ、グラウンド・ゴルフをする資格は無いといっても過言ではありません。
グラウンド・ゴルフは、自分自身がプレーヤーであり審判員なのです。
 フェアプレーやグッドマナーを心掛け、楽しく気持ちの良いプレーをしたいものです。

グラウンド・ゴルフ愛好者はこれらの基本的な理念を継承し、次世代に伝承していく責務があります。
この理念を多くの人々に正しく伝えることにより、愛好者がさらに増え、
グラウンド・ゴルフの正しい理解と普及充実に役立てば幸いです。